~産業分野を含めた社会全体の脱炭素化に向け、環境施策を経済成長につなげるため、水素による「グリーン成長」を図る取組を進めます~
現在、世界的に脱炭素化へ向けた動きが加速する中、日本も「2050 年カーボンニュートラル」を宣言し、さらにグリーン成長戦略を策定しました。水素は、「発電・輸送・産業等、幅広い分野で活用が期待されるカーボンニュートラルのキーテクノロジー」と位置づけられています。
こうした背景を踏まえて、本県でも、産業分野を含めた社会全体の脱炭素化に向け、環境施策を経済成長につなげるため、「福岡県水素グリーン成長戦略」を策定しました。
この新たな戦略のもと、「福岡県水素グリーン成長戦略会議」では、①水素製造・供給のイノベーション、②水素利用の拡大、③水素関連産業の集積の3つの柱で、環境と経済の好循環をつくる「グリーン成長」を図っていきます。
水素分野の産業化の前提として、水素製造・供給の多様化や低コスト化などが求められており、水素製造・供給における技術革新が不可欠。この分野で世界をリードする九州大学を中核として、国プロジェクトの活用などを図り、先進的な開発・実証を推進する。
水素関連産業の成長には、産業部門での水素利用をいち早く進めることが不可欠。水素利用の先進的なモデル事業を展開することを通じ、幅広い分野での水素関連技術の開発・導入を推進する。
本県には、自動車産業など優れた技術を持つ企業が集積。水素分野の相談にワンストップで対応する窓口などにより、水素関連産業への参入、水素技術の導入を促進し、成長分野である水素関連産業の集積を図る。